HONKY TONK 脳内

主に漫画についての評論 好きな漫画はジョジョ・萩尾望都・楳図かずおと答えるようにしてます。 映画についてはTwitterで https://twitter.com/hoorudenka

京都国際マンガミュージアムへGO!! 何このガッカリスポット!!

分かってた‥分かってたけど‥

僕は行ってみたかった京都国際漫画ミュージアム

中が漫画だらけなので、著作権上写真も撮らせてもらえないからちょっとしかない。

 

入り口。なぜか閉館前にしまるレストランと併設

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内部の火の鳥モニュメント。廊下と近すぎて全体がなかなか見えない。

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入館料800円。コスパのいい漫画図書館。

このミュージアムのHPにはこうある。

現代の国内マンガ本を中心に、明治期以降のマンガ関連歴史資料、世界各国の著名マンガ本、雑誌、アニメーション関連資料等を世界最大規模の約30万点(2011年現在)収蔵しています。

そのうち約25万点の資料については、資料保存という見地から閉架式となっています。これらのうち整理・目録化作業が完了した資料については、研究等の目的で資料の閲覧を希望される場合に、研究閲覧登録をすることで研究閲覧室にて閲覧することができます。

実に25万点の漫画が読めるらしい。確かにぎっしりの本棚が多数あり、座るところもたくさんある。しかも、もともとこのミュージアムは学校を改装したものなので、グラウンドであったスペースがあり、天気がいいなら外でも読める。

また、買うと高いアメコミやBD(おもにフランスの漫画を指す)もあったし、このあたりを読むともっともコスパがいい。

 

もっとしっかりやってください。

国際的に漫画で色々と有名な日本。

その代表をこのミュージアムに任せることは到底できない。まぁなってないからいいんですけど。

不満点あげていきます。

①漫画の配置

一応作者ごとになっていますが、一部が配置してあるだけ。

なぜこの作者にして作品にしたのかわからないし、作者の説明もない。

もはやツタヤなどのレンタルの方がましなレベル。

古いものがあるだけ救いですが。

 

②常設展示の貧弱さ

HPをみてもらうとわかるのですが、一応漫画年表などの展示があります。

が、その情報量の貧弱さには失望せざるを得ない。ここに来る外国人に見せたくない。

まず、年表。漫画という年間何百というタイトル発表しているメディアで、これを作ること自体歴史的大事業だと思うが、やはり完全に恣意的に情報をまとめたにすぎないものになっている。

次に漫画のお約束云々。コマなどの技法はわかるが、それを破っている例が赤塚不二夫

がほとんどってそりゃないぞ。少女漫画はいつもそれに挑戦してきたし、現代の漫画だってもっとおもしろい表現の仕方がある。もっとまじめにやってくれ。

そして、世界の漫画について。

外人が多いとは思うが、ほとんどの来館者は日本人のはず。なのにこの世界の漫画における情報量の少なさはなんなのか。

アメコミの発行形式と日本のそれとの違いもほとんど述べず、ヨーロッパ漫画と日本漫画との質の違いについても説明がない。

ちなみ前者については日本と違って漫画雑誌がなく、キャラごとのストーリーが単体で発表されているという大きな違いがある。後者はヨーロッパの漫画家はそのほとんどがかなりの実力を持った美大出身の人々で、漫画はどちらかというとその人達による芸術作品とみなされているという根本的な違いがある。

驚くべきことに本当にこのような説明がほとんどない。海外漫画の配置も雑でもはや敬意すらもっていないのではないかとも思ってしまう。

 

③批評性のなさ

最も大きな問題とも言えるかもしれない。

図書館ならいざしらず、「ミュージアム」と名乗るからにはある程度の批評性、つまりは研究がなければならないと思う。しかしながら、全くそれが見えないのはもうなんというか言葉を失う。

そう、このミュージアムの展示には漫画の批評をしている書籍やそれを紹介する説明、その一切がない。ただただ漫画を並べることに終始し、それを研究する気がないとしか思えない。そして以下のHPのだめ押し。

これらのうち整理・目録化作業が完了した資料については、研究等の目的で資料の閲覧を希望される場合に、研究閲覧登録をすることで研究閲覧室にて閲覧することができます。

資料の複写はできません。また、撮影も禁止となります。

登録させるなら複写させろよ。研究できねぇじゃねぇか。

というわけでこの施設は批評という行為自体を諦めている。確かに漫画というメディアにそんなものはいらないという意見はあるかも知れないし、ひたすらの貯蔵と整理も有意義ではある。それはそれでいいと思うが、おそらく自治体の金も使われているのでもう少し研究してもいいとも思う。

かつて批評家出身の現代最強レベルの映画監督ジャン=リュック・ゴダールは日本映画を称えながらも日本には「映画」は存在しないといった。

彼の中での「映画」は制作と批評という両輪を備えた全体を指している。日本にだって映画の批評はあるがだいぶ遅れて成立したと言わざるを得ない。

漫画に関して言えば、同じことを繰り返しているように思う。

 

番外京都のメシ

京都のメシはちゃんと調べて行ったらうまかった。

以下行ったところ。

 

普通の醤油っぽいラーメンなんだけど、なぜか箸が進む奥深いラーメン。

正午にいったら15分くらい並んだ。

 

老舗立ち飲み屋。気安くておもしろい。メニューが多くて一品の量も丁度いい。

二人くらいでいくと丁度いいかも。

tabelog.com

 

内装が特殊すぎて面白い。レトロ調ではなくマジのレトロ。

tabelog.com

 

ぽんと町と読む。適当に入ったけど、落ち着いてていい店でした。

なにを食べても美味しかった。

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