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HONKY TONK 脳内

主に漫画についての評論 好きな漫画はジョジョ・萩尾望都・楳図かずおと答えるようにしてます。 映画についてはTwitterで https://twitter.com/hoorudenka

感想『高台家の人々』2巻から読め。サイドストーリーが面白い。星★★★★

高台家の人々森本梢子既刊5巻 マーガレットコミックス 掲載誌YOU 掲載開始2013年

どこで読んだかは忘れましたが、近代映画の父D・W・グリフィスは記者からの「なぜ

映画のヒロインは美人ばかりなのですか?」という問いにこう答えました。

「心の美しさをひと目でわかるようにするためだ」と。

 

そこで本作、読み方は「こうだいけのひとびと」

主人公の恋人、すべての点でイケメン高台茂正は人の心を読むことができます。

彼には見た目の美しさなど関係ありません。

彼はそのイケメンぶりから出会う人全員に好かれるにもかかわらず、なかなか親密な関係を築くことができません。

そんな彼が恋人に選んだのはどんくさくてなんの取り柄もないOL木絵(30歳!)

その理由は彼女の心の美しさではなく、面白さです。この女性変な妄想がとまらないのです。それはそうだろう、心の美しい人と一緒にいたら、自己嫌悪ですぐさま普通なら破局ですね。あらすじはどこにでもあるので、ここまでにしますー。

ちなみに映画化されましたが、映画の方は見る予定はありません。

予告編が壊滅的な感じなので。でも、水原希子再現度だけは認めてます。

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この漫画、画は下手といわざる得ないけど(でも服はおしゃれで好き)好きです。特に2巻、主人公彼氏の祖母と祖父の馴れ初めが面白いのでこの巻から読んでもいい。むしろこの巻だけ読めばいい。

舞台は1958年イギリス、後のおばあちゃんであるアンは主人公の彼氏と同じように人の心が読める。そうなると絶世の美女でありながらも、すれた感じになって彼氏もできません。

画は下手だけどかわいい

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彼女はある時舞踏会?で、日本からの堅物留学生高台茂正と出会います。

一周回って今時になったクラシックメガネ男子。

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硬派な彼にそっけなくされてしまったアンは、半ば意地になって彼女は彼を虜にすることを誓う。

アンが感じ取った彼の本心。アンに惹かれながらも心の扉(和風)を閉ざしてしまう。

こういう心のイメージがくだらなくて面白い。

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彼の表面上の紳士な感じと、彼女に完全ぞっこんな心の声のギャップにロマンティックが止まらない!本編の主人公の心情と合わせたラストも、切なさと幸せに溢れてて好き。「この美しい人は、どうしてこんなにも僕のことを好きなのだろう。」これは漫画全体を象徴しているが、このエピソードでこの心情がとてもうまく表現できてて、一気にこの作品が豊かになってる感じがある。

 

高台家の人々 2 (マーガレットコミックス)

高台家の人々 2 (マーガレットコミックス)